今日は地元で床屋に
行ってきました。。。。
もう、地元ならここだな、という
ぐらい、数十年前から通いつめている
床屋さんでした。。。
で、僕が中学の時から通っていたのだけど、
そのときに、僕の頭にはじめてパーマをかけて
くれたのが、先代のご主人でしてね。。実は
知らなかったけど、去年の九月に亡くなっていた。。。
僕はその数日前にそこに異っていて、丸坊主に
してもらって、自宅に帰っていた。。で、逝去の話を
聞いたのはこないだだったからね。。ちょうど五か月ぐらい
わたしの頭が伸びていたときに、その先代のオヤジさんは
逝去されていたわけね。。こないだまで店にいたのに…
驚きました、と、今日は息子さんである新しい大将と
話をしていたね。。その大将が、地元にいるときは
僕のヘアをしてくれるわけで、もう、大将も、小学校の
先輩だし、かれこれ三十年付き合っている。。ほんまに。。。
まあ、その、地元の店と客としてね。で、地元にいる
ときは、昔はお父さんに刈ってもらっていたけどさ、
わたしが地元に戻ることが増えた二十代からは、
その息子さんがわたしの専属でね。。で、すごい
たのしいオヤジさんと息子さんでしたね。。で、
今日、それを知っていて、はじめて弔問のような
形で行ったのですがね。。まあ、いつもと変わらない
感じで、息子さんがでてきたけど、あきらかに
変わったのは、喪主を済ませて、その息子さんの
店になっていた部分でした。。これが、お父さんが
亡くなったあとの店か、というね?なにか、りりしい
雰囲気もあり。。前と店の感じ、(空気管)が変わって
ましたね。。。聞けば、そのお父さんは親戚でも、
同業者の中でも、一目置かれていて、かなり、強い
権力をもっていた、名うての美容師(理容師)だった、とね。。。
で、それが急にいなくなったからね、「俺の店になっちゃったん
だよなあ~」なんてね、照れながら、その新しい大将は
笑っていたね。。僕はもう、何十年も、そこにはふたつの
理容室があってね、ふたつ洗面台がある。。かたほうは
オヤジさんの客をオヤジさんが切るんだね。。で、かたほうが
若い大将が切る。。その光景をもう、何十年も見たからさ、
思わずさみしくなったんだけど、まあ、若大将もとうとう
大将になったわけね。。で、聞けばさ、そこは「●●
理容室」とか、なんとかいうのだけどね。。まあ、
明治からそこにある店なんだよね。。ほんまに。。。
老舗でさ、腕は超一級なんだね。。で、これがね、
オヤジさんが死んで、若大将が引き継ぐとね、まあ、
名義変更だけでよかったのかな??と、若大将も
思っていたらしいね。。つまり、まあ、いままでは、
オヤジの店でね、じぶんが給料をもらっていた形だよね。。。
で、実際に亡くなると、そうではなくてね、また
あらためて、「あなたの店、あなたが店主としての
店を開設してください…」と、なんか税務署か役所に
いわれたらしい。。だから、社名とかね、店の名前も
ぜんぶ、変えてくれといわれたらしいね。。そこでね、
まあ、あらためてね、じぶんの店をだすんだ、と
思ったらね、店の内装やら(そこはご自宅に店舗がある)、
自宅そのものを買えないといけないからね、すごい
迷いがでてきたなあ、ということでね。。ほんまに。。
以前はお父さんの城だったわけですがね。。急に
それが自分のものになったときにね、まあ、その
重い管理責任もあるしね、いろんなものがね、
「じぶんの看板になる」わけだからね。まあ、
やっぱり、緊張感がちがう、というかさ。。ほんまに。。
わたしはまあ、昔からじぶんの看板で生きている部分が
ありますからね。。。仕事もひとりでできるんだけどさ。。。
その人はオヤジさんの信用で生きていたわけじゃない???
で、亡くなったときにね、やっぱり、オヤジさんの「もの」
がね、そこから消えていたんだよね。。。ほんまに。。。
オヤジさんが築いていたものがね、消えていたんだよね。。。
その店でね。。なんともいえないね、長い歴史でね、その
オヤジさんがもっていた「脈」が消えた、というのかな。。。
ほんまに。だからまあ、すごい大きな財産が消えた、
ということも感じたね。。で、こんどはね、じぶんが
大将ですからね。。。じぶんで客をとらないといけないね。。。
だからまあ、うれしそうにね、わたしの頭を散髪してくれて
ましたけどね。。。親がいない、っていうのはこういうこと
なんだなあ、とはじめてわかったらしいね。。ほんまに。。。
なんだかんだいうてもね、親がいたときはね、まあ、
守られていたんだな、とね。。で、これからはまあ、
じぶんの看板でやるんだな、ということだからさ。。。
ほんまに。。「だから、福田さんなんか、すごいよね…
大阪でじぶんの看板でやっているんでしょ?親の力が
一ミリもないんでしょ?すごいよね?それは…」とまあ、
ゆっていてさ。。まあ、そのへんは、若いときから独立
気味に勝手に仕事していたからさ。。ほんまに。。まあ
できる部分でね。。ほんまに。。人に頼らない腕を
もっていた部分かな?とね。。でも、まあ、そういうね、
親の資産があってもね、それはまあ「消える」んだな、
というね?だからまあ、ブランドの光り方がもう、
変わってましたよね。。そういうお父さんの威光がね、もう
亡くなっていた。。だからまあ、それをなによりも
わかっているのが、いまの大将だからさ。。店の名前
とかね、店内、店舗そのものをね、変えようか、というね。。。
境地になっているらしい。。。つまり、まあ、これからは
ここが俺の城だからさ。。俺の好きなようにするか、
というね?独立の表れでもあるよね?だからまあ、
はじめて、独立されたわけでしょ。。50歳にしてね。。。
もう、それぐらいだからさ。。もちろん、人の親なんです
がね。。。ほんまに。。50にして独立だからね。。
まあ、これからは、「怖いよね…」とね。。まあ、
いうてましたね。。ぜんぶ、じぶんに跳ね返るとね。。。
まあ、その怖さがあるかな…みたいなね。。まあ、だから、
わたしもね、オヤジが消えるとね、たぶん、なんかが
消えるのね。。で、そのときに、それが消えてもいい
自社をつくっておくことが大事でさ。。やっぱり、
七光りってさ、生きているときにはいいけど、
死ぬと消えるんですよ。。ほんまに。。で、じぶんの
歩みとなる。。だからまあ、親の住む世界とちがう
人はね、なかなか、たいしたものなんじゃないのかな、
というね?ほんまに。。あそこのKIYOSHIは、親と
違う世界でやってるぜ???なんていうのはね、まあ
なかなか、たいしたものなんじゃないのかな。。。というね。。。
ほんまに。。だからまあ、オヤジが死んだときにね、うちもね、
まあ、わたしがね、あとどれぐらい、好きにできるのか、
ですからね。。。ほんまに。。だからまあ、そこの新・大将
もね。。。福田さんも地元でご両親が消えたら、また
大阪に戻るのかいね?といっていてね。。いやあ、まあ、
ここは捨てがたいのですがね…というね?話になっていてさ。。。
まあ、俺がここから消えるとね、それだけでもね、また
違ってくるでしょう?仕事の流れ、金の流れがね。。。
ほんまに。。そういうのをね、もう、さすがにね、
向こうも計算してね、まあ、売り上げを立てていかないと
いけないですからね。。。ほんまに。。やっぱりね、
明治から五代も六代も続いている地元の名門、老舗
だからね。。たいした店だなあ、とね。。思った
次第ですね。。ますますね、地元にいるときには、
その店だな、というね?感じでね、今日はいつもより
大目に丸坊主にしてもらってね、よかったですね。。。
ほんまに。。●●さん、お店の継承、おめでとう。。。
↧
偉大なるお父さん(先代)が亡くなった散髪屋さんの話。。。
↧