今日は少し悲しい、というかね、さみしい
話題がありましたね。。まずは、義理の祖父の
七回忌が終了。。そして、あの、うちのおふくろがね、
まあ、五十年続けた車の運転から引退する、というね。。。
まあ、いわば「引退表明」がありましたね。。まあ、もう、
70を過ぎてね、持病もあるしね、これから車の免許には実際の
講習がいる、とね。。そして、もう、この五年車の運転から
遠ざかっている、ということでね。。まあ、わたしがばりばり
ですからね。。あと、買い出しはスーパーから宅配でできるように
なった、ということでね。。とうとう「引退」に踏み切りましたね。。。
わたしはそれを聞いてね、少しさみしかったね。。おふくろ、まだ
やれるんじゃないのか？まあ、体調もわかるが、講習試験にトライして、
まだまだ、外にでたらいいのではないのか？といいましたがね、おふくろの
決意は固くね。。。わたしはもう、車には乗れない、とね。。まあ、涙
ながらにね、「引退表明」。。まあ、おふくろは若い時期は当時の女性には
珍しくね、京都の女子大学に通い、車をばんばんぶっとばす、はつらつとした
快活な女性でね。。。わたしも、高校生のときには、弁当もつくってもらい、
さらに、たまには、高校への遅刻を防止するためにね、汽車にのれない
ときには、おふくろの運転で送迎をしてもらったりね、雨の日は
迎えにきてもらいね。。それから、大学に入ったときも、オヤジがまだ
遠距離で単身赴任してましたからね、当初はおふくろがね、新幹線口まで
きてくれてましたね。。。当時のおふくろが、４５歳ぐらいでしたかね。。。
ほんまに。。。ほんとうにね、ばりばりと活躍してましたね。。しかし、
そのあと、おふくろは、妹の受験が難しくなり心労が顕著になりね、
体調を崩す。。。更年期障害でね。。で、それから運転がややできなく
なりね、快活だったおふくろに、失調気味な感じが表れてきてね。。。
しかも、排便の障害みたいなものがね、ではじめてね。。おふくろは
まあ、どんどん閉じた暮らしになりね。。まあ、そして、そこから
しばらくしてね、わたしが大阪時代にね、最後に大阪にきてくれたりね、
和歌山、高野山に一緒にいったりね、あるいは福岡転勤ではオヤジといっしょに
現地にきてくれたりしてね。。まあ、がんばってくれてましたがね。。まあ、それが
おふくろ還暦ぐらいの当時のことでねえ。。。体が悪いのにね、高野山までのぼった、
というね。。すごいパワーを見せてくれていてね。。。いのしし生まれですからね、
猪突猛進。。若いころのエネルギーにはすごいものがありね、このおふくろなら
大丈夫！！！というね、カリスマ性があった一本気な人でしたがね。。。まあ、
そういうね、四十代からの体調の変化でね、じょじょに気質が閉じていきね、
まあ、運転する距離も次第に市内だけ、という風になりね、まあ、わたしが
戻った還暦以降もね、歯医者とか病院にはじぶんで行ってましたがね、
それもまあ、６３才ぐらいまで、でしたかね？？？で、そのあと、相次ぐ
体調不良と手術でね。。とうとう、まあ、買い物の宅配をえらびましてね、
このたび７０才を超えて、「引退表明」でしたね。。まあ、そういうね、
ちょっと残念な気持ちがしますがね。。まあ、それだけ息子がおるからね、
まあ、それならいいだろう、というね。。。肩の荷がおりた部分もある
のだろうね。。だからまあ、通算五十年車にのっていたわけでね。。。
全盛期には毎晩、深夜まで飲み歩いていたオヤジを送迎する、というね、
荒業も見せていたぐらいね、勢いがあった女性でしたがね。。まあ、
すっかりとね、弱弱しくなってしまいましたね。。。ほんまに。。。
あれだけ、なにものも恐れなかったおふくろがね、そういういろんな
病気にね、負けてきた、という部分がね。。まあ、なんかね、非常に
さみしいね。。。ヒロシマでいえば、黒田の引退みたいなものでね。。。
ほんまに。。つまりね、ぼくらでもさ、実際引退しないからね、周りがね、
ふてぶてしく思うけどね、本当の「引退」ってね、そういう時期のこと
なんですよね？それがまあ、人生の「引退」なんですね。。まだまだね、
４５歳ぐらいならね、第一線は離れてもね、こーいうことができるからね、
まだまだね、男は引退には程遠いね。。でも、やっぱり、うちのオヤジもね、
もう、７５才ですからね、次から免許が２年更新。。しかも認知症テストと
実技講習がある。。だから、そこでね、車に乗らなくなるとね。まあ、やっぱり
引退でね。。だからまあ、オヤジはね、俺は挑戦する、俺はいける、といって
いてね。。。まあ、それがね、まあ、オヤジのがんばりになっていてね。。。
オヤジは最後までね、おふくろに「宅配はするな、弱みは見せるな、俺がおる、
キヨシもおるから、買い出しには３人でいけばええやないか？がんばれ！！！」
といっていたけどね、まあ、おふくろも、もう、体力気力の限界なのかね、
免許証を返上。。およそ５０年握ったハンドルからね、まあ、手をおろした、
というね。。これね、まあ、こういうことが「引退」なんですね。。まだまだね、
４５歳はね、第一線はできなくてもね、まだまだ若い。。まだね、真のさみしさには
つながらない。。。ああ、あいつはよく「吠えてる」というね。。まあ、そのね
吠えるだけでも「犬の仕事」というものがあるでしょう。。。ほんとうの引退は
「吠えなくなった老犬」ですよね。。そういうものがね、まあ真の引退だからね、
ひじょうにさみしいね。。おふくろは、ここから晩年に向かっていくからね。。。
まだ、料理はしますがね、まあ、そういうね、おふくろがかつて大好きだった
ドライバーのね、免許証をね、返上した。。１９６０年代当時にね、まだ車に
載ったり、大学に行く人がいなかった時代にね、そういうものを「走り始めて」
いたね、若いギャルのようなね、強さをもっていたおふくろのね、なによりの
あかし、免許証だよね。。それがね、、まあ「引退されてね、返上される」ことに
ついてはね、さみしさを感じるね。。。おふくろより年上でね、その２年おきの
免許証挑戦に挑んでいる人も、うちの近所にふたり、３人いましてね。。。
そういうひとも、みな、病気をもってますがね。。。まあ、気力、体力、
まだいける、とね。。そこの亭主がいうみたいでね。。まあ、そういうね、
がんばりもある。。。だからまあ、おふくろがね、体の限界を理由にね、
ひとつ、大きなものを手放したことがね、ほんとうにさみしいね。。。
真の引退、ということがね、晩年へのはじまり、ですからね。。まだ
俺がね、ここにるときにはね、おふくろはまだ、晩年ではなかったね。。。
まだ、熟年だった。。。免許証があるうちは、人間は元気、熟年ですね。。。
まだ、現役ですね。。それがね、ひとつ、まあ、グラブを球場に置いてね、
去っていく、見たいなネ。。。感じがしてね。。まあ、さみしいね。。。。
ほんまに。。おふくろはまだ、やれるんじゃないのか？まだ打てるんじゃ
ないのか？まだやれる！！！とね、わたしらは思いましたがね、まあ
おふくろはね、引退の道を選んだ。。まあ、それがね、単なる市井の
人だといってもね、現役なのと引退なのはこうもちがう、というね。。。
ほんまに。だから、人間「吠えているうちは現役・元気ばりばり」
なんですね。。。我々でもね、ほんとうに引退するときには、筆を
置くわけですからね。。まだ、なにか書けるのはね、もう、ばりばりの
作家、ばりばりのコピーライターですからね。。まだまだね。。。ほんまに。。。
だからまあ、その意味ではね、車の免許だね。。この返上がね、まあ、やっぱり
ひとつのね、人間がほんとうに終わる最終ステージに向かう現役引退でね。。。
ほんまに。。若いころのね、第一線から遠ざかるみたいなものはね、もう、
まだまだね、それはあれですよ。。。ほんまに。。偉くなっているから、
であってね。。。ほんとうの引退はね、やっぱり、走れなくなったころ、
でしょうね。。つまり、車の免許がとれなくなった年齢だからね。。まあ、
われわれもさ、あと３０年はまだまだね、現役バリバリとなりますね。。。。
ほんまに。。それぐらいね、主婦の引退もまた、さみしいものであります。。。ピース！！！
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おふくろ、自動車運転、ついに引退。。。
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