(ここからは、一種の小説としてお読みください)
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過去に戻ったコピーライター、わたしは、そう呼ばれて
いるらしい。。。2009年以前のわたしは、1990年に
京都に入り、あの世界で、この世界で、ずいぶん暴れてきた
伝説のつわものだった。。。十代で早期に妻子ができてしまって
いたわたしは、妻のオヤジが山口組の最高幹部という因縁があった
ために、妻子を養うために、18歳からその筋に入り働いた。。。。
そして、そのあとにできた妻からも慰謝料を請求され、そのために
異常なぐらい働いて、合計数人の妻子を養ってきた。。。その期間が
まあ、20年ぐらいでしたかね?そして、2009年に暴対法が施行
され、わたしはよくわからないまま、プリズン(いわゆる刑務所)に
贈られることになった。。。最後も新しい妻ができていましたね。。。
ほんまに。。そして、それまでのわたしには、ともかく、ささやかなる
家庭と妻子がいてね。。。毎晩のように妻とたわいのない話をして、
穏やかに暮らし、仕事は仕事でおもしろく、そしてまた、本業である
ダンスビジネス、ダンサーの暮らしもそれはまあ、おもしろいもの
だった。。。それからしばらくしてね、長期服役にいくことが
決まり、新しい現地妻、まあ、いまのかみさんだね。。それが
決まり、古い妻子たちには、組のほうが手配しておく、という
ことでね、わたしのムショ行きが決まった。。。それが2009年
であり、かれこれ、もう、八年刑務所にいる。。。しかし、まあ
たまには外出できる。。。保護観察みたいにね。。。この
場所で人と面会するのはいい、みたいなね。。ことがある。。。
わたしに情報の差し入れができる人は三人四人、国が選んでいて、
手紙みたいなメール、FBメッセージのやりとりはできる。。。
読書もキンドルで読み放題。。刑務所といっても社長室みたいな
ものだから、飯はうまいし、仕事はこーいうことを書き表していたら
いい。。しかし、実はここはノットファウンドになっている、と
その情報差し入れ者から聞いたことがある。。。福田さんが書いている
のは、刑務所の監理官が見ているものであり、一般にはまったく
公開されてませんよ?といわれたことがある。。なるほどな、それが
刑務所内でのわたしの暮らしかもしれない。。。最近不思議なことが
あった。。天皇家のナンバーツーが亡くなり、恩赦がでた、という
のである。。。「恩赦がでた?」ふーん?服役からまた、シャバに
戻れ、とでもいうのかね?いやあ、俺はここのほうがもう、楽でいい
のだがな?とね。。。服役するまでは、私には妻子を養いノルマを
あげる仕事で必死だったがね、それなりに笑いがあふれる楽しい
暮らしだった。。しかし、プリズンでは執筆稼業に精がでて、
思想家もできるし、好きなことばかりしているね。。そこには
愛妻の姿はないが、まあ、愛妻とのセックスを思い浮かべながら、
エロイ無修正の動画などで、毎晩のようにオナニーをしたり
しているね。。。でも、不思議とかつての妻子たちが思い浮かび、
シャバに戻ろうとか、は、思わない。。この楽しい暮らしが
いつまでも?と思ってしまっているのである。。こんなに
快適なことはない。。。最高じゃないか!!!人間、刑務所で
学ぶことが人生最高の大学だという。。。こんなにいい場所はない、
ほんまに。。。シャバのほうがはるかに地獄ではないのか???
そんなわたしに「恩赦がでた」という。。。ほんとかね???
と、昨日警察に呼ばれていってみた。。まあ、まだすぐに、という
わけじゃないが、あなた様の事務所は大阪の江戸堀になっている
らしい?と耳にした。。そういえば、最近「大阪福田浄事務所様」という
名義でよく手紙が差し入れられることになっている。。それから
身なりも刑務所をだされるがごとく、スーツにジャージ、衣類、
いい質の新品が贈られてきた。。。さらにまた、名刺もできて、
年賀状も非常にいいものができた。。。わたしを刑務所に送り出した
盟友のM岡くんとか、M田さん、それから、わたしが不在中の大阪を
切り盛りした若頭のO氏などがね、福田さんの復帰をみんなが待ちかねて
いる、とよくいっていたね。。。後輩のT内やら、S泉も、いつか福田さんが
復帰するために整えておきます、といっていた。。その整えがね、なんか
ある程度できているのだろうか?S友生命の保険も減額が決まり、まあ
なんか、保険金の受取名義を妻にしたら?といわれているがね。。。
まあ、ふーん?「恩赦に出所?俺は聴いてないが?」と昨日も
収監先で刑務所の監理官と話していたね。。。どうやら、
天皇家のナンバーツーが亡くなり、そのご縁でね、あなた様には
フィクサーのワークが与えられるから、出所できるんじゃないでしょうか???
免許証もあたらしくなりましたしね…ぜんぶ、あたらしくなった。。まあ、
もともとはね、あなた様にはさしておおきな罪があったわけではないが、
まあ、なんというのかね。。。「戦時下レジーム」でね、まあA級戦犯の
ちょっと下ぐらいのね、罪があったのかもしれませんがね、まあそれが
解除されたのかもしれませんね…この服役中のシナリオ、あなた様が
書いた膨大な執筆原稿はすべて、吉本興業やら東京の出版社が買い取り、
出版されるごとに、三十万から五十万のギャラが入るみたいです。。。
さっそく、よしもとキンドル文学賞でね、あなた様の原作した
物語が京都国際映画祭にかけられる、という話もあるみたいです。。
ふーん?まあ、確かにね、わたしは元はコピーライターだからね、
文章はおもしろいしね、笑わせて泣かせるんも、まあ、得意だからさ
まあ、そういうのはあるかもしれないがね。。まあ、これからもわたしは
ここにおりたいのだが???とね、いうてましたがね。。まあ、それが
「恩赦」となるとだよ?大阪に戻るのかね?それはもう、いやですね?
という話でね。。まあ、恩赦はいらない御社です。。。という
コピーでどうかね?わたしをここをおらせてくれよ?とね。。。
こんな素晴らしいプリズンはない。。ほんまに。。最高だ!!!
と思っている。。。だからまあ、死ぬまで作家でいたいのよw、
的なね。。まあ、作詞作曲もあるだろうしね。。まあ、もう
いいじゃない?シャバに戻るのはさ?まあ、のんびりさせて
くださいましよ~?という話でね。。。。刑務所の監察官と
談笑した部分である。。ほんまに。。まあ、恩赦は別にね、
まあ、もう、いいんじゃないの~?みたいなね。。ほんまに。。。ピース!!!
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小説~過去に戻ったコピーライターKIYOSHI 私小説版
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