恩師の口癖はものすごいあとになって「うつるんです」ね。。ほんまに。。伝染するんですね。。。

まあ、人間社会、人生には

「伝統」というものがありますね。。。


伝統とは伝説が、伝わり、恩師の口癖が

伝染することでもありますね。。伝説の系譜、

という意味でもあるでしょうね。。伝説の統一感、

というね。。。ものが伝統でしょう。。ほんまに。。。。


だからまあ、伝統の一戦であるね、巨人VS阪神などはね、

いまも、昔と同じような構図でね、戦っているでしょう。。。

まあ、わたしらもね、元は中野直樹の弟子ですからね。。。


まあ、あそこの伝統がね、しみていますよね。。ほんまに。。。

まあ、その中でね、中野さんが四十代にね、いろいろとね、

まあ、武闘派であった部分がね。。じぶんにも似ています

よね。。。ほんまに。。中野さんは「人生、勝負しろ」

「田舎にいたら、なさけない！！！」とね、よくいってました

よね。。まあ、中野さん自体がね、70年代に東京から

大阪に都落ちしてきてね。。まあ、同輩が東京の博報堂

でね、のしあがるのをね、大阪で見ながらね辛抱してね。。。

大阪発のADC賞をパナソニックにもたらした伝説の

親分でしたがね。。まあ、常に東京に敗北する大阪

広告界をね、なんとかしようとね、奮起していた人

でしたね。。若い時には東京のエース真木準さんと

机を並べていた人でね。。24歳ぐらいでね、大阪支社に

左遷されるのですね。。なんか、会社の金を横領していた

らしくてね。。。で、左遷されたところでね、結婚して、

神戸に小さな家を建てる。。でもね、70年代の

博報堂関西はまだ、すごく、乏しかったですからね。。。

まあ、パナソニックとか日清の平面ぐらいしかない。。。

CMもトーヨータイヤとかをね、垂水さんがしこしこ

やっていた時代だね。。で、博報堂に十年いてね、

またも、中野さんは横領してね、博報堂を絶縁される

のですね。。その年は博報堂のある派閥がぜんたいで

横領していた、ということでね。。社長以下が追放される

という、大事件になった。。1983年のことです。。もう

大ニュースになった大事件だったね。。その横領・背任した

社長の派閥に中野さんがいたために、会社の金は使いたい

放題だったね。。それで、中野さんは連座して追放

されたのですね。。。。それぐらい、バブル期の

博報堂を揺るがした超背任事件だった。。まあ、

中野さんのせいじゃないけどね。。そこの派閥の

長が現実にはHの社長だったのでね。。まあ、空前の

大事件になっていたのですね。。。まあ、それで、中野さんも

追放されてね、まあ、36歳ぐらいでね、フリーになる。。。

1983年にフリーになる。。突然、退職することになった。。。

で、横領事件があるからね、博報堂本隊から二度と本部に

くるな、というね、お触れがでるわけですね。。それぐらい、

厳しい処分が下ったのですね。。昔の仲間から粛正されて

ね。永久追放になる。。。で、家のローンはあるわ、

子供はいるわ、でね。。で、まあ、本町あたりのね、

小さなマンションでね、事務所をはじめたね。。そこに

同じビルにいたのが、あの児島令子さんだったね。。で、

最初は学生ふたりをアルバイトで使いながらね、

中野さんは追放されたわけですからね。。ひとり

でしょ？で、まあ、コピーライターの伊丹さんなどとね、

少し仕事をするがね、干されているのでね。。。なんにも

案件が来ない。。で、そこでね、パナソニックに贈賄を

するわけよね。。高田さんにね。。ほんまに。。で

もう、ダメか、と思った四年目五年目あたりにね、

大広から、とうとうパナソニックの仕事がくるわけね。。。


再びね。。前にやっていて、貸しがあったパナソニック

からね。。きたわけですよね。。。五年干されてね。。。

ほんまに。。ところがね、非常に厳しい条件があった。。。

それを飲み込むことが、条件だった。。ほんまに。。。


それは、中野さんにしかわからない、条件提示だったね。。


ほんまに。。で、そのときにね、贈賄が生きてね、

大広の山下さんがTCC新人賞に輝く。。でも、それは

罠でね。。中野さんは、ADCをとっていたのにね、

大広に、Dにされていたのですね。。。ほんまに。。。

ADは井上実さんになっていた。。つまり、大広に頭を

下げたことがね、まあ、永久に残ってしまった。。。

本当はありえないんですよ？ADC賞のADがね、Dになった。。。

それを一回飲み込んだのでね、中野さんは売れたわけです。。。

つまり、「謝罪した」わけですね。。頭を下げたわけですよ。。。


ほんまに。。まあ、だからね。。もう、たいへんなね、

憤りの中をね、四十代はやっていた、というね。。話でね。。。

まあ、わたしが遭遇したときにはもう、中野さんは五十代

でしたからね。。恐ろしい中にもね、気のいいおじいさん

みたいなね。。雰囲気でしたがね。眼光は鋭かったね。。。

で、まあ、よくね、「福田は俺に似ている」とね、いって

くれましてね。。まあ、そういう、ワルイ部分がね、

中野さんに似ていてね。。。まあ、俺は見出されて

いったのですがね。。まあ、そういうね、恩師の

口癖がね、うつってきましたね。。じぶんももう、

45歳を超えるとね。。だからまあ、わたしもね、

年寄りになってきてますからね。。一見は温厚ですよ。。。


ふだんは、穏やかだしね、介護もあるし、よく寝ている

しね。。中野さんもよく事務所で昼寝してましたね。。。

ほんまに。。夜接待でもあったのかね、昼間は汚い

事務所の一室でね、横になり昼寝してましたよ。。。


そのへんもね、いまのわたしと似ているね。。これが

ADの部屋か？というぐらいね、穢かったね。。。

ほかの部屋はきれいでしたけどね。。ほんまに。。。

屏風が入ってましたからね。。事務所の中にね。。。

極道の事務所みたいな感じでしたよね。。ほんまに。。。


最初にあったときにね、ああ、これがあの中野直樹

かあ～？と思いましたね。。で、すぐに目をみてきてね、

「うーむ。。君はすごい目をしているなあ～」とね。。

まあ、いわれてね。。採用されたけどね。。まあ、

本当は誰かが運んだのでしょうね。。。ほんまに。。。


博報堂がね、わたしを見込んだのかね、あるいは

悪い人間だと見抜いたのかね。。まあ、中野に

送り込まれてね。。。ほんまに。。運びでね。。。

ほんまに。。で、地獄の修行、猛特訓がはじまる

のですね。。。すごい厳しい軍隊生活が始まる。。。


まあ、そのときを思い出すとね、泣けますがね。。。

まあ、いまは、わたしもね、もう老齢ですからね。。。

おじいちゃんになってますしね。。まあ、土日は

高校野球を見てね、真田丸を見てね、汚い部屋で

寝てますがね。。まあ、仕事はようけしている

でしょう？？？案件はようけきているのですね。。。


ほんまに。。で、代理店の最高幹部とバトル

しているでしょう。。だから、うちに入りたい

若者がようけくるけどね。。まあ、それは

運びがないとね。。ダメなのでね。。ほんまに。。。


わたしは、中野直樹と同じですからね。。。

ほんまに。。博報堂のADですからね。。。代理店から

運びがないとね、受け入れられないのでね。。ほんまに。。

まあ、当時のわたしもね、そうやって運び込まれた

わけでね。。。ほんまに。。まあ、それを薫陶するのは

大変だったと思いますがね。。。ほんまに。。ですよね。。。


それを教え込んだ中野さん一門はたいへんだったね。。。

ほんまに。。才能じゃないね。。それは罪だね。。。

ほんまに。。罪で入社できますからね。。ほんまに。。。

ヤクザから預けられるわけでね。。。ほんまに。。。


まあ、だからね、わたしもいまはおじいちゃんだしね。。。

介護もあるしね。。。ほんまに。。伝統は大事だしね、

守らないといけないがね、革新も大事ですしね。。。

まあ、しかもね、じぶんがありとあらゆるね、贅沢を

したのでね。。ほんまに。。まあ、だからね、わたしが

もう、ECDなのにね、Cに落とされるようなものでしょ。。。

これからね。。ほんまに。。もしね。。TCCとかADCに

載るならね。。で、そこで一回頭を下げればね、まあ、

「売れるよ」というね、部分でしょ。。まあ、同じですよね。。。

はらわたが煮えくり返るぐらいのことでしょ？ほんまに。。

まあ、中野さんもその条件を飲んだらね、売れたわけ

でね。。膨大な金が入ったわけでね。。で、いまはもう、

東京でね、輝かしいね、金を稼いでね、名声を得ている

のでね。。まあ、その「一回の謝罪」がね、ポイントだった

というね。。フリーのポイントはそこですね。。ほんまに。。ピース！！！

（ちなみにね、わたしはまだ、頭を下げてませんねw。。ほんまにｗ）


●フリーはね、その「運び」ですよ。。ほんまに。。売れるのはね。。。。